涙は目尻側にある主涙腺(しゅるいせん)というところでつくられ、目が乾かないように守っています。
そのほかにも、まぶたの動きをよくしたり、目の表面への栄養補給、細菌や紫外線から目を守るなどの役割があります。
涙はホコリなどと一緒に上下涙点から鼻腔に流れていきますが、その涙の通り道を涙道(るいどう)といい、涙道は排水溝の役割をしています。涙の分泌量と排出量が正常であれば、涙目になったり、涙が外にあふれることはありませんが、このバランスが崩れると涙が外にあふれ出してしまいます。
その原因の一つに、涙道が詰まり、閉塞しまって涙が正常に排出されなくなるというものがあります。これを涙道閉塞症と言います。
涙道は細くなっている所や曲がっている所があり、様々な原因で閉塞することがあります。閉塞すると涙の排出がうまくいかなくなり、目がうるむ感じや涙があふれ出るなどの症状が出ます。
涙道の状態(狭窄・閉塞部の有無)を調べるために、通水検査(涙道に水を流して、鼻腔まで流れ出るかを検査)をします。
涙道内の閉塞部を内視鏡で確認し洗浄後直径1mmのシリコンチューブを挿入します。局部麻酔で行えるため、日帰りで治療できます。挿入したシリコンチューブは外からほとんど見えないため、日常生活も問題なく過ごしていただけます。当日の車の運転も可能です。
涙道診察・手術高橋 研一Kenichi Takahashi
0598-21-5222